自働化との組み合わせについて
加工インライン洗浄による自動化がメインになってくると思いますが、インライン洗浄の場合、使用できる洗浄機は限られてきます。
最も自働化に適しているのは 1.シャワー式洗浄機です。
理由は簡単です。省スペース、洗浄乾燥サイクルタイムが短い、防爆仕様ではない、よって簡単にインライン可能。
次は 2.ジェット式洗浄機です。高圧にするための装置が大型化、サイクルタイムが長くなるという制約条件は付きますが、インライン可能。
その次は 3.真空洗浄機です。こちらもジェット式より装置が大型化しますが、ぎりぎりインライン可能。
超音波式、蒸気式などは多層式洗浄機となることが多い為、洗浄での専用ラインが必要になるケースが多いです。
自働化の方法
1.ガントリーローダー
既に構成されている生産ラインでの自働化がメインです。
洗浄機との連携に関わらず、これからガントリーローダーを新設するのはあまりお勧めできません。
洗浄機の上部が開放されないといけない為、シャワー式、ジェット式などの場合は、2ステーション、3ステーション対応可能な洗浄機との組み合わせが必要になります。もしくは上部開放式の洗浄機の仕様対応。
超音波式、蒸気式などの場合は、初工程に投入、最終工程からのピックアップになる為、横長ラインになってしまいますので、お勧めできません。
2.ハンドローダー
洗浄機前方向からの取入れ、取出しができ、シャワー式、ジェット式、真空式など多くの洗浄機との自働化連携が図れます。また、搬送機器も比較的安価に製作できるので、トータルコストを抑えて自働化するにはちょうど良いです。
但し、1対1の工程繋ぎですので、全体を自働化するには複数台必要になります。
ハンド形状によって洗浄機の内部構造を一部カズタマイズする必要があります。
3. ロボット
どの方向からも、省スペースで取入れ、取出しができ、幅広い洗浄機との自働化連携が図れます。
加工機複数台、洗浄機複数台をロボット1台で取り回しできます。
洗浄機側での対応仕様としてのカスタマイズが限りなく抑えられるため、追加仕様としての費用を抑えながら自働化連携しやすいのも良い点です。
業界最小クラスシャワー式洗浄機によるテスト洗浄はこちら