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- 2021年2月20日
Vol.2 アルカリイオン水って何?
近年、部品洗浄において、機能水洗浄として注目されているのが、アルカリイオン水です。
そもそもアルカリイオン水とは、水を電気分解することでつくられるアルカリ性電解水のことです。
部品洗浄で使用されるレベルのアルカリイオン水は、水素イオン濃度 (pH12.5 以上)と還元電位を極限まで高めた強アルカリ電解水を使用する事が多いです。(水道水はpH7.0前後)
無色・無臭・無刺激のアルカリイオン水の成分は極微量の無機電解質と水のみで非常に安全性が高いです。
強アルカリ性でありながら化学火傷や皮膚刺激はありません。
そして、成分の99.9%が純水でありながら、洗浄力が高いです。
また、油を分解する作用と除菌作用も兼ね備えています。
除菌作用の理由としては、pHが高い強アルカリの為、微生物は生育できないので菌などは30秒で死滅してしまい、水の腐敗も防止できます。
電解質に塩(NaCl)を使用していないタイプのアルカリイオン水では、腐食の原因となる塩素イオンが一切含まれていないため、防錆効果を100%発揮することが可能。
※但し、水中における防錆効果となり、乾燥状態では異なりますが、鉄材における表面に不動態膜が形成されることにより、通常よりは錆びにくくなります。
アルカリイオン水の生成には専用の生成機の導入+添加剤が必要になります。
生成量1時間30ℓの物が多いようです。
洗浄剤が使えないような製品や、洗浄剤で洗浄効果や防錆効果などを上げたい場合は、アルカリイオン水との兼用も効果が発揮されるかもしれません。